マレーシアの輸出品について、
1975年から1980年、
そして現在までを比較してみました。
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マレーシアの輸出品をグラフで…1975年と1980年の特徴は?
マレーシアの輸出品をグラフでみて見ると、
1975年と2016年では大きく違います。
マレーシアの輸出品は、
1980年代の重工業化政策が
境となって大きく変化しています。
1980年代以前、マレーシアは、石油(原油)、
天然ガス、パーム油などの資源輸出国でした。
しかし、資源の一次産品の輸出に頼りすぎた結果、
天然ガスやパーム油の価格の暴落により、
1985年に経済成長率がマイナスに
下落してしまいました。
そこで1980年代後半からは、
今までの価格が不安定な資源輸出に頼る政策から、
輸出向け工業化を目指した政策に
輸出の特徴を変更し、以後、
主に電気・電子製品の輸出が大幅に増えました。
現在もマレーシアの輸出の中心は、
電気・電子製品で、特に、半導体製品は、
アメリカや中国に広く輸出されています。
マレーシアの輸出品のランキング!変化と割合
マレーシアの輸出品は、電気・電子製品が
全体の約40%の割合を占め、
主な輸出相手国は、シンガポール、中国、
アメリカ、日本となっています。
マレーシアの輸出品は、
もともと石油や天然ガスなどの資源に
頼っていたのですが、
これらの資源は価格の変化が激しく
経済成長が安定していなかったことから、
重工業化へと政策を変更しました。
マレーシアへは安い労働力と原材料を求めて、
海外から多くの企業が進出しており、
日系企業は1,500以上もあり、
その多くが製造業関連です。
これらの外国資本がマレーシア経済を支え、
マレーシアは、アジア諸国の中で
もっとも急成長と遂げました。
マレーシアは、2000年以降コロナ危機が
起きるまでの間、アジアの中で経済黒字が
続いていた唯一の国で、
国民の所得水準も先進国並みに近づいています。
アジア諸国の中でマレーシアと
高い経済成長率を競っている国は、
隣国のタイです。
タイとマレーシアの主要な輸出品には違いがあり、
マレーシアは電気・電子製品、
タイは自動車となっています。
両国ともにアジアを牽引する経済新興国です。
マレーシア輸出品ランキング
- 電気・電子製品(38%)
- 石油製品(8%)
- 化学製品(6%)
- 鉄鋼製品(4%)
- 機械・部品(4%)
- 液化天然ガス
- パーム油
- 原油
- 光学化学機器
- ゴム製品
- その他
マレーシアの輸出品の1975年について
マレーシアの輸出品について、
1975年から1980年、
そして現在までの変化を調べてみました。
アジア諸国の中で経済成長が
著しく発達しているマレーシアは、
今後、シンガポールについで
アジア経済を牽引する
経済大国に成長することでしょう。
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